千歳市の道の駅「サーモンパーク千歳」の指定管理者が4月から交代することに伴い、3月中にテナントが退去を求められていた問題で、営業を続けていた3店が19日で営業を終え、全店舗が閉店した。施設では、閉店を惜しむ地元客らでにぎわった。
3店はピザ店、中華料理店、農産物直売所。 ピザ店「ピザドゥ」は、利用客に感謝の気持ちを伝えるメッセージボードを掲げた。同店の久保田聡代表(56)は「(改修工事が迫り)閉店はやむを得ないと判断した」と話す。現時点で店の移転先は決まっていないという。 施設にはテナント7店、現在の指定管理者「シダックス大新東ヒューマンサービス」(東京)の直営店1店の計8店が入っていた。シダックス社とテナントとの契約では、退去を求める半年前までに書面で通知するとしていたが、通知されないまま、テナントは今年1月末に退去を求められた。テナントは3月10日から順次閉店していた。 シダックス社は「通知などではご迷惑をおかけした。退去に向け、引き続きテナントに丁寧に対応したい」と語った。 施設は同社が千歳市から委託を受けて2015年から運営していた。今年4月以降、新しい指定管理者「TTC」(静岡)が運営する。市によると、店舗は直営し、今後リニューアル工事を進める計画