ここあみるくのブログ

閲覧者様に上手く伝わるように努力した記事を伝えられたらと思います

コカインを食べたクマはハイになって人を襲う

 巨大な哺乳動物が大量のコカインを摂取したらどうなるのだろうか。エリザベス・バンクス監督のホラーコメディー映画『Cocaine Bear(コカイン・ベアー)』は、コカインを食べたクマが人々を襲って大混乱を巻き起こす様子を描いている。この映画は現在、全世界で5700万ドルを超える興行収入を上げるヒットを記録している。同作に登場するクマには、現実のモデルが存在し、そちらは笑い事で済ませていい問題ではない。

944年に米ケンタッキー州の著名な馬のブリーダーの息子として生まれた彼は、米軍の空挺部隊員となり、1965年にアメリカがドミニカ共和国に侵攻した際には、名誉の負傷に贈られるパープルハート勲章を授与されている。  ソーントンは同年、軍を離れてケンタッキー州に戻り、レキシントン警察の麻薬取締班に加わった。しかし、彼はじきに、麻薬を取り締まることよりも売ることに興味を引かれるようになる。元同僚が数年後に調査記者のサリー・デントンに語ったところによると、「ソーントンは『007に出てくるような准軍事的組織に向いている性格で、アドレナリンを出しながら危ないことをするのが好きな人間』であるため、ただの警官では物足りなくなった」。ソーントンはその後、警察を辞めて弁護士になった。  刺激を求めるソーントンは、麻薬密売の副業にますますのめり込むようになっていった。1981年、彼は南米からケンタッキー州レキシントンマリファナを密輸する飛行機を操縦したとして、24人の仲間とともに起訴された。何カ月にも及ぶ逃亡生活と大規模な捜索の末、ソーントンは5カ月を刑務所で過ごし、弁護士資格を剥奪(はくだつ)された。