ロシアのプーチン大統領は25日に露国営テレビが放映したインタビューで、同盟国ベラルーシに戦術核兵器を配備することで、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領と合意したことを明らかにした。
ベラルーシの隣国ウクライナに侵略しているロシアは、米欧が供与を表明している戦車などを使ったウクライナによる大規模な領土奪還作戦を強く警戒しており、核の威嚇で供与を阻止する意図があるとみられる。
プーチン氏は、英国がウクライナに戦車「チャレンジャー2」とセットで劣化ウラン弾を供与することに対応する措置だと主張し、核兵器の配備はルカシェンコ氏の要請に応じたものたと説明した。7月1日までにベラルーシ国内に核兵器の保管施設を設置する方針も示した。ベラルーシに核搭載可能な短距離ミサイル「イスカンデル」が実戦配備されている点も強調した。